ダイハツ ハイゼットトラックにUSBポート追加
前回はダイハツ ハイゼットトラックのヒューズボックスへのアクセスを紹介しました。
今回は実際にヒューズボックスから電源の取得を行いたいと思います。
この記事はある程度電気の知識をお持ちの方向けの内容ですのでご注意ください。
なんの目的もなく電源の取得を行っても面白くないので、
空きスイッチを利用したスマホ充電用USBポートの増設【今回の記事】
シガーソケットから電源供給タイプのドライブレコーダー設置【別の記事】
までの二段構えで行います。
下準備 インパネを2枚外す
では作業にとりかかりましょう。
まずはフロントインパネを外します。
インパネを外すと下の写真のようにヒューズボックスが出てきます。こちらのヒューズボックスから電源を取得することが目標となります。
下のインパネが外れたら空きスイッチのある上のインパネも外します。
下の写真ではすでにUSBポート取り付け済みですが、適合する空きスイッチへご自身で用意したUSBポートを取り付けてください。
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この作業は配線前に行う必要があります。
プラス線から電源取得
写真ではすでに電源取得処理済みとなっていますが、ヒューズボックス上段、右から4番目の青いヒューズに線が延びているのが確認できます。これがいわゆるプラス線です。もともと付いていたヒューズは同じ青色ですが、線は延びていません。
この青ヒューズはエーモンという会社から販売されている既存のヒューズに置き換えて電装品などへ電源を供給するためのアイテムです。別の記事になりますが、ドライブレコーダーのソケットをヒューズボックス内へ隠すためにこちらの商品をチョイスしました。ヒューズの反対側にはシガーソケットのメスソケットが付いています。ホームセンターのカー用品コーナーでも手に入ります。
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その線をさらに辿っていくと謎の赤いパーツを拠点に赤い線が延びています。
これは1つのヒューズから複数の電装品への電源を供給するための仕組みです。
USBポートのみ、あるいはドライブレコーダーの配線のみのどちらかを目的とした電源取得ならばこの赤いパーツは必要ありません。
赤いパーツより左に延びている黒い線にはドライブレコーダーの配線、赤いパーツより右に延びている赤い線にはUSBポート用の配線が繋がっています。
この赤いパーツはエレクトロタップといい、配線を分岐させる方法の1つです。
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このエレクトロタップより右に出ている赤い線はUSBポートに最初から付いている線です。
インパネを外したあとにUSBポートから延びている赤い線を、プラス電源の流れている本線へエレクトロタップを使い合流させます。エレクトロタップの内部には金属部分があり、本線と分線を合流させることが可能です。
プラス線が合流できたらマイナス線を配線します。マイナス線はいわゆるアースポイントへ繋ぐ線です。ほとんどはクワガタ端子という形で処理済みとなっています。
このマイナス線を車体金属部分に付ける必要がありますが、場所により配線不良になるので、選ぶポイントは吟味してください。塗装されたボルトなどは電気が流れない可能性があります。
私は運転席側のボルトへ繋げました。
ここで注意ですが、運転機構のボルトを緩めてマイナス線を繋げるのは避けてください。緩んだボルトが外れ、最悪運転操作不能になり、事故に繋がる可能性があります。
ここまででUSBポートへの電源取得は完了です。
インパネを閉じる前に動作確認
配線が終わったら早く片付けて動作確認をしたくなりますが、インパネを閉じる前に動作確認を行ってください。
動作確認せずにインパネを閉じるとUSBポートが動作しなかった場合に再度、インパネを外し必要が出てきます。
片付ける前の動作確認は、電装品取付などカスタムでは基本の作業です。覚えておきましょう。
次回はドライブレコーダーの配線を隠して設置する方法をご紹介します。
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